毛を剃ると濃くなるので剃らない方がいい。誰しも一度は聞いたことがある話でしょう。
そしてこの話は当たり前のように事実とされています。
しかしこの話何処まで本当なのでしょうか？今回は剃ることによる毛の変化について見ていきましょう。
毛を剃ると濃くなるは嘘？立証されていない
結論から言うと毛を剃ると濃くなるという事実は存在していません。どれだけ剃ろうと毛穴の数は変わらず、生える本数も変わりません。
では何故毛が剃ると濃くなるといわれているのでしょうか？
その原因が毛の成長時期との関係です。大体の方は思春期に毛が生え始め、２０代に向かってその数は多くなります。毛を意識して処理をするのもその時期です。
つまり濃くなる時期に対して剃る時期も一緒なのです。剃ったから濃くなったのではなく、放っていても濃くなっていたのです。
毛深さはコンプレックスにも繋がるので剃ってしまう方が多く、そのような噂が広まるようになったのです。
毛が濃くなる要素もある
但し剃って必ずしも濃くならないわけではありません。濃くなる要素も含んでいるのです。まずは濃く見えるようになることです。
元々毛は細く先の尖った形をしています。しかし剃ったことにより、その細い毛は切断され、断面部分が残ります。
その断面部分が元々の表面より広く大きいので濃く見えるようになるのです。つまり実際には濃さは変わっていません。
もう１つが過度に髭剃りを行い、肌を傷つけてしまうことで、外部から守ろうと毛が生えやすくなることです。
これは体部分にも言えることで、怪我をした箇所からは毛が生えてくることがあります。
しかし普通に髭剃りしているくらいでは起こりませんし、極稀の例でしょう。
伸びるのが早く感じるのは？
毛を剃っても１日、２日でポツポツと生えてきます。
全く剃っていなかった毛はそんなに伸びていなかったのに、どうして毛を剃ると伸びるのが早くなるのか不思議に思う方もおられますが、実はそれも勘違いです。
毛の伸びるスピードは短い時も早い時も一緒です。
ただ目の錯覚により、短い時の方が伸びているように見えるのです。
毛がボーボーの状態で、１cm伸びても、違いなんてほとんどの人が分からないでしょう。しかし１cmしか生えてない状態から１cm伸びればすぐに分かります。
ですから伸びるのが早く感じるのは、そんな風に見えるだけなのです。
濃く見えないように処理するには
では濃く見えないように処理するにはどうすればよいのでしょうか。これは剃る時に断面にしないことです。
しかしそんな器用に剃るのは不可能ですから、毛の根元から処理するしか方法がありません。
根元から処理する方法の１つが、毛を抜くことです。青ヒゲも目立たなくなるので一石二鳥ですが、デメリットとして肌トラブルの元となります。
毛抜きを続ければ確実に赤いブツブツができ、最悪の場合治らない可能性もあります。ですから毛抜きは絶対におすすめしません。
もう１つの方法が、除毛クリームを使用することです。
クリームを毛に塗り１０分放置することで、毛を綺麗に抜き取ることができます。
しかしこちらにもデメリットがあり、体用の除毛クリームは販売されていますが、顔用のクリームがないことです。
顔部分は手足と違い敏感ですから、クリームの強さに耐えられない可能性が高いのです。体用のクリームを顔に塗り除毛している方も稀におられますが完全に自己責任となります。
医療レーザー脱毛やエステでのフラッシュ脱毛で処理するのが最善
毛は濃く見えるようになることはあっても、実際に濃くなることはありません。ですから気にしないでしっかり剃りましょう。
もし濃い毛を薄くしたいのであれば、髭剃りの仕方で変えることは難しいです。医療レーザー脱毛や、エステのフラッシュ脱毛で根本の毛から処理する他ありません。
今は男性の髭脱毛を受ける方が増えているので、ムダ毛が気になるようであれば気軽に利用してみましょう。