毛を薄くしたり青髭をなくしたいけど、レーザー脱毛をするのは敷居が高い。そこで自宅で簡単に対処出来ないかと考える方は多いです。
その代表的な製品が脱毛クリームと、除毛クリームと呼ばれるものです。この2つについて詳しく見ていきましょう。
脱毛クリームとは?除毛クリームである
そもそも脱毛クリームというものはありません。クリームを塗ることにより、生えている毛を溶かしツルツルにすることは出来ます。
しかしそれは皮膚の表面部分の話で、毛穴の中には毛の根っこ部分が残ったままの状態です。つまりクリームを使用しても剃った時の状態とそれ程違いはありません。
浸透具合によっては、髭剃り特有のジョリジョリ感はなくなりますし、より奥を溶かすことはできます。しかし根元部分をごっそりとなくすのは不可能なのです。
ですから青髭が目立つ方が脱毛クリームを使用しても、大抵青い部分は残ったままなのです。
更にクリームは一時的に溶かすことは可能でも、時間が経てばいつものように毛が生えてきます。脱毛クリームは除毛クリームでしかないのです。
除毛クリームの作用
除毛クリームは毛を溶かします。これは除毛クリームにたんぱく質を分解する成分が含まれている為です。
毛はたんぱく質で出来ていますから、除毛したい部位にクリームを塗り10分程放置し、ティッシュやタオルで拭き取れば綺麗に除毛できるのです。
ただしここで気をつけなければいけないのが、毛だけでなく人間の肌もたんぱく質で出来ている点です。
毛のように溶けることはありませんが、肌部分のタンパク質も分解してしまうので、皮膚が赤くなったり、かゆみやかぶれなど肌荒れを起こす可能性があるのです。
その為、除毛クリームは基本的に顔部分には使用できません。
除毛クリームで有名なNULLリムーバークリームも、髭に使用するのは控えるようメーカー側がお願いしています。
除毛クリームを顔部分に使用する場合は自己責任で、体に使用する場合も必ずパッチテストを行う必要があります。
メンズ抑毛クリーム・抑毛ローション
除毛クリームと同じくらい人気が高いのが抑毛クリーム・抑毛ローションと呼ばれる商品です。
これは毛の濃い部位にクリームを塗ることで、毛乳頭に働きをかけ、毛の成長を抑え、徐々に毛を細く薄くしていくものです。
毛を薄くしていくものなので、効果が出るにもそれなりに時間がかかり、早い方で半年、遅い方なら1年以上はかかります。
除毛クリームと違う点は、顔にも使用可能なこと。
美容成分を使用しているものも多いので、肌トラブルをおこすことなく美容効果も期待できます。パイナップル豆乳ローションやNULLアフターシェーブローション等が有名です。
但し顔に使用可能と言っても、濃く太い髭を薄くするには相当根気が必要です。1年以上使用しても、ほとんど効果がなかったという方もかなりの数おられます。
また効果を実感しにくいものなので、長く続けられず、使用を中断してしまう方も少なくありません。
女性の産毛や体の薄い毛の部位に効くことは確かですが、男性の髭には即効性は期待できないでしょう。
お金以外は損はないものなので、使用する場合はその事を頭に入れて使用しましょう。
脱毛が効果的
除毛クリームと抑毛クリームの効果について見ていただきました。
青髭や泥棒髭のような濃い髭に関しては、やはり根元から脱毛してしまうレーザーやフラッシュ脱毛がおすすめです。
クリームを何年も買う費用と手間を考えれば、医療脱毛で済ませてしまう方がコスパも良いでしょう。
1回だけのお試しコースがあるクリニックも多く、とても安価で利用できます。
クリームを半年間塗り続けるより、レーザー脱毛1発の方が確実に効果を感じる筈なので、髭にお悩みの方はそちらも検討されるとよいでしょう。
レーザーやフラッシュ脱毛がどうしても億劫な方は、除毛クリームではなく、抑毛クリームを長期的に使用してみましょう。